勝てる!チャート分析の基礎と本質【株式投資:基礎編】

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チャート分析とは、主にチャートを使い、チャートの動きの変化により将来の価格の動きを分析する手法で、テクニカル分析とも呼ばれています。正しく知って見ることが出来れば、利益に繋がりますので、これから株を始める人は必ず押さえておいてほしいポイントです。

なぜチャート分析が利益を得るために必要になるのかというと、株価はどのように変動するのかが重要となってきます。

まず第1番目は、ファンダメンタルというもので動きます。このファンダメンタルというのは、企業の業績や経済情勢、為替が円安になったなど(そういったものを材料という)、その話です。それがだいたい70%を占めていて、価格変動の要因としては一番強いです。

ただし、これが株価の動きを全て決めているわけではなく、他にもトレンドというものが存在します。これが価格変動の20%を占めています。上昇のトレンドや、下降のトレンドというのものが相場に発生すると、そのトレンドに乗ってしばらく株価は動きます。下がりそうな材料があっても、上昇トレンドがあるから上がる。逆に下降トレンドがあるから、下がるという動きになります。

そして、最後に目先の動きとして、人気・思惑で価格は動きます。人気・思惑というのは、よくあるパターンとしては、すごい影響力を持った人がなにかを発言したなどそういった状況に見られます。たとえば、FRBの議長が「金融を引き締める」と発言すれば、売りに走る人がわっと増えたりします。

実際に、まだ何かが起こっているわけではないのに、そういったムードができた瞬間に一辺に値段が動く、といったようなことが目先の状況として、10%くらい価格の中に影響してきます。

価格を予想するアナリストたちは、みんな半年後や1年後の価格の動きは予測できても、実は明日の価格の動きは分かりません。なぜなら明日の動きというのは、ほとんど人気や思惑で動くためです。目先の今日から一週間程度は、人気や思惑だけであっという間に価格が動きます。この、予期せぬ価格変動を見逃さないために、非常に有効なのが「チャート分析」です。

ファンダメンタルズ
半年後や1年後は、需要と供給で動くため、ある程度数字で読むことができる。これが、大局といって、相場の大きな流れをかたち作って、このファンダメンタルズの変化で価格が動きます。アナリストはここらへんを見ている。

トレンド
トレンドは中局。大体イメージして1ヶ月から2ヶ月くらい上昇か下落に価格が動きます。

チャート分析の基礎

将来の株価を予測する手法としては、2種類有名なものがあります。ファンダメンタル分析と、チャート分析です。どちらも分析も非常に大切なのですが、イメージとしてはファンダメンタルズ分析を補うためにチャート分析がある、となります。

ファンダメンタルズの長所と短所

ファンダメンタルズ分析は、企業業績や経済情勢などを中心に、これから先の事を分析する手法ですが、価格変動の要因としては、7割はファンダメンタルズ分析の変化によって起こるので、一番大事だということになります。

ところが、ファンダメンタルズ分析には短所もあります。まずは情報がたくさんありすぎて、そのすべてを把握することは難しいという点です。あれもこれも相場に影響する材料として、あれは上げ材料、下げ材料と見ていったたらキリがありません。

他にも、大抵のニュースは、価格に織り込まれているのですが、例えば、「これから先、金融の引き締めがある」といった噂があると、価格の中に入ってしまいます。そうすると、今現在、このニュースは、既にこの価格に含まれているの?まだ、これからのなの? ということが分かりません。

そして、具体的に売るタイミングや買うタイミングというものも、ファンダメンタル分析だけでは決定的にここ!といったサインがないため、分かりづらくなっています。

このようなことから、ファンダメンタルズ分析は非常に大事ではありますが、それにチャート分析を加えていただくことが必要になってきます。

・材料がたくさんあって全部を知ることは不可能
・価格にどれくらい織り込まれているかが分からない
・具体的に買うタイミング、売るタイミングを教えてくれない

チャート分析のメリット

では、チャート分析について、例を使って解説していきます。チャート分析の代表選手は、移動平均線(→記事へ)です。

上の図では移動平均線に、5日移動平均線、25日移動平均線と2本の線を入れています。皆さんが普段使っているチャートで移動平均線を表示させてみると、大抵が2本入っているものが多いです。この移動平均線で有名なのが、ゴールデンクロスという買いのシグナル、 デッドクロスという売りシグナルがあります(→記事へ)。

このチャートを見ると、ゴールデンクロスのところで買って、デッドクロスのところで、売るというサインが出ており、その通りに売買すると、ゴールデンクロスからデッドクロスまで、下の図で丸で囲まれているところの利益がすべて取れているわけです。

このような分かりやすい上げ相場だったら、誰でも利益を取れると思うかと思いますが、このチャート図はアベノミクスがスタートしてから、2013年5月までの大きく上がった時のチャートなのですが、この時、ほとんどの方が最初から最後まで全部の利益を取れていません。

なぜ、取れていないかというと、買ってからある程度価格があがったので、「もうそろそろ下がるんじゃないか、そして自分が取りたい利益目標はもうすでに達成しているので、早めに切り上げよう」と利益確定してしまった人が多かったんです。早めに利益確定したひとたちは、下がってきたらまた買いたいけども、結局はどんどん価格が上がっていって傍観して見ていることしかできなかったわけです。

ところが、チャート分析を見ていたら、ゴールデンクロスのところで買って、デッドクロスのところで売るということが一目瞭然で分かるため、少なくとも大きな上昇の途中で気持ちに流されて、利益確定をしてしまうことはありませんでした。ここが、チャート分析が非常に役立つ点です。

チャート分析はいち早く情報をキャッチする

チャート分析(テクニカル分析)は、主にチャートを使いまして、チャートの動きによって将来を分析する手法になります。チャートを見てなぜ将来の価格の動きが分かるのかというと、全ての材料はチャートの中に織り込まれていくわけです。

ここへ、非常に良い買いの材料や売り材料が現れた場合、すぐにチャートの中に織り込まれていきます。チャートを見ていると、これは新たな買い材料が出てきたなとか、これが急に売られ出しているけど、何か新しい売り材料が出てきたのでは?ということが全てチャートを見るだけで分かります。チャート分析には、このような一般の人が知る事が出来ない早耳情報が分かるといったメリットがあります。

例として2011年3月11日の東日本大震災が起こった時のチャートを使って解説していきます。

日本で大震災が起こった場合、日本が大変なことになっているわけですから株価が暴落するっていうことは、想像がつきます。なぜかというと、景気が悪くなるわけですから、物は売れません。しかし、東日本大震災の時に為替が大変な円高になりました。

日本で大震災があって、為替が円高になることは、ファンダメンタルズ的に考えると、日本が危ないということで、「円が売られるのかな」となります。もし、外国でテロや災害があったと聞いたら、その国の通過はファンダメンタルズ的には、売りたくなります。

ところが、この大震災の時には、為替は大幅に円高になりました。そして、その円高で大きく利益を上げたのは、海外のチャートを使っている、チャート分析のアナリスト達でした。

下の図を見てみましょう。この図は5分足を使用しています。

3月11日の午後2時46分、大震災が起こりました。金曜日の午後2時46分ということで、株式市場はあと少しで終わります。ところが、為替の市場は24時間取引ですので、翌朝土曜日の朝まで市場がオープンしていました。

地震が起こったため、日本のファンダメンタルズのトレーダーが為替(円)を売りました。そのため、まるで囲った部分、円安の方向に上がっていますね。上の方に向かっているのは、円安ということです。ただ、あっという間に、円高方向にぶれていきました。

この図へ、HLバンドという線が引いてあります。HLバンドとは過去5時間の最安値、最高値のところに、線を引いていまして、チャート分析ではその過去何時間かの最安値を切ったら、、売りサインと捉えます。逆に、過去5時間の最高値を超えたら、買いサインと見ます。こういう基本的な見方をするチャートです。

そのまま、みるみると円高の方向に動き出して、過去5時間の一番の最安値を超えました。そのため、ここで海外のテクニカルアナリスト、為替のチャートのトレーダーは売りを仕掛けだしたのです。まるで囲ってあるヨーロッパ時間の19時の時点で大量の売りが出てきました。

ヨーロッパでこの大量の売り物が出てきた時に、このヨーロッパで売ってた人たちは、日 本で地震が起こったことは、誰も知りません。その日のうちですから、極東の日本でどんな被害が起こっているかはヨーロッパの人へ情報は届いていません。災害を知って売っていたわけではなくて、あくまでチャートを見て売っていたわけです。

そして、次には夜の24時にアメリカ市場がスタートしました。アメリカ市場では、このチャートを見て、アメリカ市場のチャート分析の人たちが売ってきたわけです。

どんどん円高の方向にきまして、そしてその日の取引は終わりました。これが土曜日の朝ですから、週明け月曜日にスタートしました。後は、どんどん円高。その日は80.76円で終わりましたが、その後3日間で76.43円まで円高になりました。

この大幅の円高を取ったのは、チャート分析をしているトレーダーだけでした。チャートを見ていれば、何が起こったかは知らずとも、いち早く情報が織り込まれているので、全てのテクニカル指標が売りを示していた、ということが1つの事例です。

チャート分析の欠点

早耳情報を手に入れることは出来ても、将来のことが全て予測出来るチャート分析は、ありません。いろいろな買いシグナル、売りシグナルが出てきますが、それを見れば将来が全て分かるということはありません。そして、テクニカル手法もたくさんあるので、初心者にはどれを使ったらいいのかということが分かりづらいです。

・完璧に将来を予測できるチャート分析はない
・テクニカル指標の種類が多く、どれを使ったらいいのかわかりにくい

チャート分析で重要な【トレンド】って何?

チャート分析で一番大事なことはトレンドを見つけ出すことです。中局はトレンドで動くと冒頭でお伝えしました。上昇トレンドができたらしばらく上昇トレンドが続き、下降トレンドがでてきたら下降トレンドが続きます。上がったり、下がったりと将来がまったく読めない相場がたくさんありますが、トレンドがある時は確実に利益が取れます。ですから、トレンドをしっかり見つけて、そのトレンドに乗る、これこそがチャート分析の極意です。

トレンドはなぜ発生する?

トレンドっていうのは、買い方、売り方の戦いで決まるんですけども、それがほとんど買い方主導になった時に、トレンドが発生します。

具体的に言うと、上昇トレンドでは、上がりそうだなと予想している買い方が買いを仕込みます。そこである程度、上がったら当然、利益を確定させるための、売りを作ります。逆に下がってくると、まだまだ上がりそうだということで、買いなおします。そして、上がってくると、また利益を確定する、この行為は全て買い方の行為です。

売り方は段々、損が広がってきますから、段々市場から撤退していきます。そのため、上げも下げも買い方の行為で展開していくのがトレンドということになります。そういう状態になった時には、しばらくの間、一方的に値段が動いていくことになります。

つまり、一直線には上がらないということがわかります。買った人がある程度上がると、利益を確定します。そして、また再度買い直す、と繰り返すため。必ず一直線ではなく、波打って価格は動いていきます。

チャートの中で、トレンドを見分ける見分け方をお教えします。 先ほども言いました通り、価格っていうのは、波打って上がる。波打ちの所に、目先の天井が出来てきます。そして、目先も底が出てきます。ウェーブの中の天井と、ウエーブの中の底です。上昇トレンドの特徴は、この天井が前の天井よりも、次の天井が高い、次の天井よりも、その次の天井が高い、という風に、天井が切り上がっている。

なおかつ、底を比較します。底の部分を比較しますと、前の底よりも、今回の底、今回の底よりも次の底、これが高い。こういった状態で上昇ウェーブが継続していくのが、上昇トレンドです。

下降トレンドはその逆で見ます。このようにウェーブの天井と底が前の天井と底を比較して、安定的に上がっているかどうかってことを見れば、これは上昇トレンド、下降トレント、というようにハッキリと分かります。このようなウェーブが続く限り、トレンドは終わりません。

安定したトレンドを見つけてみよう

下の図を見てください。4つのチャートがあり、どれも右肩上がりです。価格が上昇しているということがわります。1番から4番で、トレンドがあるチャートとトレンドがないチャートがあります。ほとんどの人は上がっていれば、上昇トレンドがある、下がっていれば下降トレンドがあると思っているのですが、そんな簡単なものではありません。この1番から4番の中でトレンドがあるのは、どのチャートでしょうか?

▼1番目
典型的なトレンドです。上昇トレンドの中で、天井部分のウェーブを見てみると、前のウェーブの天井よりも、次のウェーブの天井がどんどんと上がっています。底も上がっています。これは間違いなくトレンドがあります。買ってください。

▼2番目
確かに上昇トレンドの中で、天井、高値は切り上がっています。しかし、底が下がっている箇所があります。こういったものは、途中でもみ合いが入っています。ですから、これは安定したトレンドではありませんので、買っても利益が取れるとは限りません。

▼3番
確かに底は切り上がっていますがも、天井部分を見ると最初の天井は高くて、2番目の天井が最初の天井より低くなっています。これも、やっぱりもみ合いが入っています。ですから、これも安定的なトレンドとは言えません。

▼4番目
ウェーブの中の高値は、どんどん上がっています。 底も上がっています。しかし、トレンドというのは、買い方主導の展開で、ある所で買った人がある所で利益を得て、その利益を確定させて一度下がります。ある程度下がったら、まだ上がることを見込んで、また買いうため、上がります。こういう安定的なリズムがトレンドです。

この4番を見ると、買い方が利益も出ていないうちに利益を確定しようとしている、というような不安定なリズムになっているので、これも安定的なトレンドとは言えません。

この場合、皆さんが安心して買っていい正しい上昇トレンドは、1番だけです。このように、トレンドを見つけるコツを覚えて頂ければ、チャートを見れば、 これは安心して買ってもいい上昇トレンド、安心して乗ってもいい下降トレンドだということがわかるので、是非覚えていただきたいと思います。

まとめ

相場とは非常に単純なもので、「上がっている」か「下がっているか」のどちらかです。初心者のうちは上がっていれば買えばいいし、下がっていれば売ればいいと、シンプルなルールで利益を得ることが出来ます。いま現在の価格が上がっているのか下がっているのか、それが安定したトレンドでの動きなのかをしっかりと見極めていけば、利益を得ることができる可能性はかなり高くなります。だからこそ、それを知るためにチャート分析を上手に使いこなしてほしいと思います。

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