IFD注文とは、“If Done”の略称で、
「もし注文が成立したら~」という意味です。
IFD注文は、同時に新規注文と決済注文を出し、
新規注文が約定すると、決済注文が自動的に有効となります。
通常、新規注文を出したらチャートを観察し、
決済注文を出すタイミングを探さなければいけませんが、
IFD注文を活用することで、常にチャートを観察する必要がなくなります。
そのため、日中は仕事で忙しくこまめにチャートをチェックできない方には
人気の注文方法です。
そこで今回は、IFD注文を有効的に使うための方法を解説し、
実際に注文をするまでの手順についてお伝えします。
IFD注文で利益確定
IFD注文を使った利益確定の仕方は、
例えば、現在の価格が100円だとします。
この価格が101円まで上昇したら買い注文を入れ、
そのまま上昇トレンドに乗って価格が上昇し続け、
104円になったら利益確定するという注文が出せます。
100円から101円になったときに約定され、思惑通りに価格が上昇して
104円に到達した時に決済注文が自動的に発動し、3円の利益を確定させることができます。
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_4.png)
ですが、101円で注文が約定されたとしても、
思惑通りに価格が104円まで上昇しないこともあります。
104円に到達せずに、価格が下降してしまったときの決済注文は
手動で行わなければなりません。
これがIFD注文の注意ポイントです。
IFD注文では、新規注文と決済注文は一つずつしか出すことができないため、
思惑通りに相場が動けばいいのですが、思惑と逆方向に動いた時に備えて
おかなければいけません。
IFD注文で損切り確定
IFD注文は、利益確定ラインを設定するだけではなく、
思惑と逆方向に相場が動いた時に、損切りラインの設定として
活用することができます。
現在の価格が100円の時、この後価格が上昇し101円になったら買い注文を入れます。
101円で約定した後、価格は上昇せずに下落してしまったときの備えとして、
98円を損切りラインとした決済注文を入れておきます。
それによって、万が一思惑と逆方向に相場が動いたとしても
損失を3円に確定することができます。
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_5.png)
短期トレードに向いているIFD注文
FXは、短期トレード(スキャルピング、デイトレード、スウィングトレードなど)
で取引をする人、中・長期トレード(1ヶ月~半年、1年以上)で取引をする人
に分けることができます。
短期トレードでやるか、中・長期トレードでやるかは、
自分自身の性格やライフスタイルに合わせて投資スタイルを決めることが、
FXで安定した利益を出すために重要なことです。
そして、今回紹介するIFD注文は『短期トレード』で
利益を狙う人にとって有効な注文方法です。
短期トレードは、
自分で決めたトレード時間内にポジションを手仕舞うことが原則ですが、
「もっと利益が増えるかもしれない」「損失を確定させたくない」
「ここから価格が上がって利益に変わるかもしれない」など、
ポジションを持ったまま決済のタイミングを先延ばしにしてしまうことがあります。
しかし、決済を先延ばしにすることで
思惑通りに利益が増えたり、損失が減り、利益に変われば良いですが、
せっかくの利益が損失になることも、損失がさらに膨れ上がるリスクもあります。
このようなリスクを排除するための方法として、
IFD注文を活用することができます。
IFD注文のやり方
IFD注文がどのようなものかを理解できたら、
実際にIFD注文をする手順を学んでいきましょう。
例として、楽天証券の取引システムを用いて
IFD注文の手順を解説します。
【1】楽天証券にログイン後、まず「注文」をクリック
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/1014_4.png)
【2】「新規注文」を選択し、下部に表示される「IFD注文」をクリック
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_6.png)
【3】取引する通貨ペアを選択し、新規注文を「買い」「売り」どちらか選択
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_1.png)
【4】新規注文、決済注文それぞれの執行条件を「指値」「逆指値」(※1)から選択
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_2.png)
指値:買いの場合は「価格が下落し、指定した価格以下になれば買い注文」
売りの場合は「価格が上昇し、指定した価格以上になれば売り注文」
逆指値:買いの場合は「価格が上昇し、指定した価格以上になれば買い」
売りの場合は「価格が下落し、指定した価格以下になれば売り」
【5】注文レートを入力し、新規注文が約定する価格と決済が執行される価格、
取引数量も設定し、注文の有効期限を選択。
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_3.png)
【6】すべての入力が完了したら、「確認」をクリック
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_7.png)
【7】最後に入力内容を確認し、「注文を執行」をクリックすると、注文完了となる。
![](http://toushi-gp.net/wp/wp-content/uploads/2016/10/ifd_8.png)
まとめ
IFD注文を使ったことがない、どんな注文方法なのか知らないという方のために
今回はIFD注文の意味、仕組み、
そして実際にIFD注文をするときの手順を解説しました。
このIFD注文は、特に知短期トレードをしていて、
こまめにチャートをチェックできない方には、新規注文と決済注文を
同時に出すことでリスク管理にもなり、大変便利な注文方法です。
相場とは思惑通りに動かないこともあることをしっかり理解することで、
IFD注文を上手に活用したトレードができますので、おすすめです。
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