FXトレード

すぐに使える!平均足を使ったシンプルなトレード手法

下の図は、平均足のチャートです。このチャートのAからB、またはBからCの期間の利益が取れたならば、大成功といった感じがしますね。

このような価格の上昇(または下降)が続くことを「トレンドがある」と言います。図のAからBや、BからCはどちらも同じくトレンドがある状態なのですが、トレードをする上で、一番利益をとりやすい局面というのは、このトレンドが発生している時です。

特に、まだ売買に慣れていない最初のうちは、チャートが示してくれるトレンドに沿ってトレードをすることが大きな利益を得るための第一歩と言ってもいいでしょう。また、AからBまでのように、トレンドの始まりと終わりを見つけることも利益を多く取っていく上では重要なことです。

この記事を読んで平均足をマスターすれば、先ほどのチャート図からトレンドの転換点を見つけだすことやいつまでそのトレンドが続くか見極めることがすぐに出来るようになります。

逆に、よく理解が出来ていないまま使ってしまうと、有効な活用ができずに損失を出してしまう可能性もあります。この記事では、平均足で注意するべき値動きパターンについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

平均足はチャートがシンプルに読み取れる

平均足は、パッとチャートを見ただけでも上昇トレンドと下降トレンドが分かります。トレンドに沿ってトレードをしていくためには、まずトレンドを見つけることが必要のため、このようにチャート自体がかなりシンプルで見やすい平均足は初心者には特に使いやすい指標です。

また、トレンドの転換を見極めるサインも非常にシンプルで、とにかくチャートをシンプルに読み取れるため、昔からトレーダーに人気のテクニカル指標です。

ローソク足(価格変動)の動きは分かりにくい

実際の価格の動きは、何日か連続で上がったりまたは連続で下がったりとなる場合もありますが、基本的には小さく上がったり下がったりしていることが多いです。

詳細な価格の上下は確認できますが、ローソク足(価格)だけでチャートを見ていると、上昇トレンドの中でも、陽線(赤い線)が何本か続くと陰線(青い線)が出てきたり、下降トレンドの中でも陰線が何本か続くと陽線が出てきたりと、陽線と陰線が絡みながら上がったり下がったりをするため、トレンドの転換を読み取ることは非常に難しく、中々分かりません。

平均足を使うと、わかりやすくなる

先ほどと全く同じ期間のチャートですが、平均足で見てみるとイメージが大きく異なります。ローソク足とは異なり、一度陽線(赤い線)が発生するとほとんど連続して陽線が続き、陰線(青い線)が発生するとその後連続して陰線が続く、といった特徴が平均足にはあります。

陽線と陰線がはっきりとしているため、トレンドが非常に分かりやすくなります。

ローソク足と平均足を比較する

ローソク足と平均足の同期間のチャートを比べてみましょう。

ローソク足のチャートでは、取引時間外に値動きがあったため窓(※)が開いてしまっていますが、平均足のチャートでは見事に窓が埋められており、今現在のトレンドがはっきりと分かります。つまり、平均足は通常のローソク足を修正してトレンドを明確にする役割を果たしてくれます。

例えるならば、ローソク足だけでチャートを見る時には、パズルのピースがそろっていない状態でこれはおそらくこのような絵が描かれているのかな?と想像するような状態であるのに対し、平均足を使えば、パズルのピースしっかりとそろえてくれるので、自信をもってこの絵だ、と分かる状態にしてくれます。

※ 窓とは
通常の場合、ローソク足というのは重なり合いながら連なっていますが、そのローソク足の間に大きく隙間が空くことを「窓を開ける」という風に言います。

この窓が開く現象の理由としては、FXでは土曜日と日曜日の取引が停止されている機関に為替相場に影響を与えるようなニュースや事件が起こると、終値と同じ価格では売りたくない、あるいは買いたくないといった状況になることがあります。

そうなってしまうと、終値の価格では取引が成立しなくなるため、売り買いのバランスがマッチする価格から始めざるをえず、この価格差が窓としてチャートに表れます。

平均足で見る3つの売買ポイント

平均足では、今現在のトレンドを明確にするだけではなく、実態の大きさがトレンドの勢いの強さを表しています。トレンドが発生して、そのトレンドの勢いが強ければ、そのトレンドに沿って売買をすればしっかりとした利益をとれる可能性は大きくなります。

売買ポイントはしっかりと頭に入れておきましょう。

【1】初めにトレンドの強さを確認する

1本の足を実態と呼びますが、実態が大きいものであればそのトレンドに勢いがあるということが分かり、逆に実態が小さいとそのトレンドの勢いがなくなってきたことが分かります。

勢いの強いトレンドが発生したと考えられる場合にはそのトレンドに乗れるよう、そしてトレンドの勢いが弱まってきた場合にはトレンドの転換があると考えて、そこから利益をとるチャンスを逃さないため、次の実態の動きを注意深く見る必要があります。

【2】ヒゲの向きがトレンドの方向性を示している

実態の上下から出ている線のことをヒゲと言いますが、通常のローソク足と平均足とではこのヒゲの出方が異なります。

平均足のチャートでは

・上昇トレンドの時には上ヒゲ
(下ヒゲが出る場合もあるが基本的には上のみ出る)
・下降トレンドの時には下ヒゲ
(上ヒゲが出る場合もあるが基本的には下のみ出る)

が出ます。

このような、上昇時に上ヒゲだけが出ている足がある場合は上昇の勢いが安定していることを表しています。逆に、下降時に下ヒゲだけが出ている場合は下降の勢いが安定しているということを表します。

そのため、このようなどちらか一方にだけヒゲが出ている足が発生した場合は、勢いの強い安定したトレンドが発生した場合、その時点でエントリーするか、もしくはそのトレンドに乗り遅れないようその後のチャートを注意深く見るようにします。

通常のローソク足だと、上下ともにヒゲが出ており、下のヒゲが長い場合は価格が上昇していく勢いが強く、上ヒゲが長いと下降する勢いが強いというふうになっていますので、ここは混ざらないように気を付けましょう。

平均足のほうが上に伸びたら上へ、下に伸びたら下へと、見たままなので分かりやすいですね。

【3】コマがトレンド転換の信号

実態が短く上下にヒゲが伸びている足のことを形が駒に似ていることからコマ足と呼びます。トレンドがあるときには、基本的には長い陽線や陰線が表れ、ヒゲは片方向にしか出ません。その途中で上下にヒゲがでる短い実態の足を、平均足のチャートではコマ足と呼んでおり、トレンドの転換時にコマ足が表れることから、コマ足が発生するとトレンドの転換印と考えます。なお、実態がなく十字線のみの足もコマ足と考えます。

また、コマ足がたくさん出ていたり、上ヒゲのある足と下ヒゲのある足が短期間に混在するときには、それは上げトレンドでも下げトレンドでもなく、もみあい相場だということが分かります。

コマ出現後の大きく上に伸びている実態&長い上ヒゲは買いポイント

上記の3つのポイントを踏まえて、平均足で見る買いのエントリーポイントは、下記となります。

1、下降トレンドの発生
2、もみあい相場となる
3、コマ足が出現
4、大きく上に伸びる陽線に長い上ヒゲが出ている

結果的にもそこから上昇トレンドが発生しています

コマ出現後の大きく下に伸びている実態&長い下ヒゲは売りポイント

売りのエントリーポイントについては、買いのポイントと逆となります。

1、上昇トレンドの発生
2、もみあい相場となる
3、コマ足が出現
4、大きく下に伸びる陰線に長い下ヒゲが出ている

例として上のチャート図も、下降トレンドに転換したあと、もみ合ってはいませんが、コマ足が出現し、そのあと上ヒゲのでた陽線が出現しており、この後上昇トレンドに転換していきそうです。

平均足で注意すべき値動きパターン

基本的には、コマ足がトレンド転換の信号だと考えますが、コマ足が出たからと売り(または買い)にしたが、実はまだ上がって(または下がって)しまい、ダマシにあって損切りになるといったことはよくあります。

価格の流れはテクニカル分析を用いても完璧に読むことは出来ないので、仕方のないことですが、なるべくダマシを避けるために、平均足では、足の中での値動きに注意をして売買ポイントかどうかを見極めます。

どういうことかというと、現在の足の中で値動きする値の位置に注意します。

陽線の場合は、その足の半分より上で値動きしている場合、その次の足も上昇する可能性が高く、逆に、その足の半分より下で値動きしている場合には、その次の足では足が短くなるか十字の足が出る可能性が高いです。

陰線の場合は、陽線とは逆にその足の半分より下で値動きしている場合、その次の足も下降する可能性が高いです。また、その足の半分より上で値動きしている場合、その次の足では足が短くなるか十字の足が出る高いです。

トレンドが発生している足の中で、トレンドとは異なる値動きしている足が出たら、それはトレンドの転換サインの可能性があるということなので注意する必要があります。

そのため、コマ足を見てポジションを取っても、上記のようなパターンの値動きをしていたら、決済して様子を見るといったことも視野に入れておく必要があるでしょう。ただ、このような動きをしていても順調にトレンドが発生していくこともありますので、戦略の一つとして覚えておいてください。

まとめ

平均足は現在の値が分からず、値動きの細かい動きが見れないため、スキャルピングのような超短期売買にはあまり向いていません。平均足はトレンドの転換を見極めながらトレンドの中心部分を狙うといった手法に向いているでしょう。

また次の記事では、相場の方向性を探るものとして活用されるテクニカル指標をご紹介します!こちらからご覧ください。

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