RSIの正しい使い方|チャート分析の視点が変わる

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rsi_ikon

チャート分析ではたくさんのテクニカル指標があります。その中でも相場の買われすぎ、または売られすぎている状況を計測し、売買ポイントを教えてくれる「RSI」は有名でありながら、その正しい使い方を理解している人はとても少ないです。

この記事ではRSIの正しい使い方と見方を投資初心者にも分かるように解説していきます。一度、「RSIを使ってみたけど失敗した」という方も、RSIは本来どのような使い方をすべきなのかについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

また、RSIを深く理解してもらうためにまずは用語を覚えてもらわなければならないので、初心者の方には敷居が高いかもしれませんが、最初にテクニカル指標について簡単に解説していきます。

テクニカル指標は2種類ある

まず、テクニカル指標の中にはトレンド系と呼ばれるテクニカル指標とオシレーター系と呼ばれるテクニカル指標の2つがあります。大きく分けてこの2種類があると思ってください。

トレンド系

読んで字のごとく、トレンドを発見するためのテクニカル指標です。そのため、「買いシグナル、売りシグナルはいまトレンドがある、ここで買ったらいい、売ったらいい」ということをトレンドのケースに応じて教えてくれるのがテクニカル指標です。チャート上では下の図のようにローソク足の上に描かれています。
(例:移動平均線)

トレンド系の代表的なテクニカル指標
・移動平均線
・MACD
・ボリンジャーバンド
・DMI
・一目均衡表

等・・・・

このうちMACDや DMIは、オシレーター系という人もいるのですが、明確な分類はないので、大雑把にトレンドを見るためにトレンド系に入れています。つまり、上昇しているのか、下降しているのか、もみ合っているのかというのを判断するのが、トレンド系と思ってください。。

オシレータ―系

トレンド系に対してオシレーター系という指標は、「今現在トレンドがあるというけども、もうそろそろ相当買われすぎでいる」あるいは「相当売られすぎでいる」ため、トレンドがあったとしても、それはトレンド終わりに差し掛かっているのでは?というトレンドの転換を教えてくれるテクニカル指標です。

チャート上では、下の図のようにローソク足の下に別枠で描かれています。
(例:RSI

オシレータ―系の代表的なテクニカル指標
RSI
・ストキャスティクス
・サイコロジカルライン
・RCI
・CCI

等・・・・

テクニカル指標はたくさん覚える必要はない

テクニカル指標は山のようにあるため、 テクニカル指標をチャート分析するときに、「こんなに覚え切れない」と思う方もいるかと思いますが、主要なものだけを覚えればいいです。いくらチャートソフトでテクニカル30個や50個使えるとしても、そのうち多くの人が使うのは、4、5つです。

さらに細かく言うと、移動平均線は、テクニカル指標の王様と言われているくらい、誰もが使っている指標で、その他に代表的と言われるものでは、トレンド系は移動平均線を除くと、MACD、ボリンジャーバンド。オシレーター系では、RSI、ストキャスティクス。この5つだけを覚えれば大丈夫です。もはや必要がなければ、5つも覚える必要もないくらいです。

移動平均線がトレンド系の首相だとすると、売られすぎだとか買われすぎだと見るものの首相がオシレータ―系のRSIです。ですから、移動平均線とRSIが分かれば、それでもうチャート分析はしっかり出来ます。

このようにテクニカル指標はたくさん覚えて使えばいいというわけではありません。

トレンド系とオシレータ―系を使う時の注意点

トレンド系というのは、トレンドを発見してそのトレンドに乗るというものです。 上昇トレンドだったら買い、下降トレンドだったら売ります。それに対して、オシレーター系というのは、そのトレンドがある中で、もうそろそろ相当買われているから、「天井に近いのではないか?これから下がるのでは?ならば、ここで売るべきでは?逆に下がっているときは、もうそろそろ底が近いんじゃないの?これから上がるのでは?ならばここで買うべき、ということを示すのがオシレーター系です。

■トレンド系
トレンドを発見して、トレンドに乗る。この行為を順張り(トレンドフォロー)と言います。

■オシレータ―系
トレンドの終わりを予測して、トレンドとは逆に張る。この行為を逆張りと言います。

※1 順張り
株価が上昇トレンドにあるときに買い、株価が下降トレンドにあるときに売るといった、株価のトレンドに合わせて売買する方法です。わかりやすいので、投資初心は順張りで取引をする方がいいでしょう。

※2逆張り
株価が急落したときに買ったり、急騰したときに新規の売り(空売り)をするといった、株価のトレンドに合わせて売買する方法です。

2つの指標のチャートを分析する視点が異なるため、使い方が変わってきます。

また、同じ時期に、同じ銘柄を見て、トレンド系では買いサインが出ているのに、オシレータ―系では売りサインが出ている、ということが時々あります。例えば、前項の話からいうと、移動平均線が買いで、RSIが売りのシグナルを出しているという状況です。

なぜ、そういうことがあるのかというと、トレンド系の指標というのは、トレンドを表すので上昇トレンドが発生し、上昇が続く限り、ずっとトレンドがあるということを示します。つまりそのタイミングではまだ買いを示しています。ところが、オシレーター系の指標というのは、売られ過ぎ、買われすぎ、といった相場の加熱状況を表すため、ある程度上昇すると、もうそろそろこれは買われすぎ、そろそろ天井が来たのではないか?ということで、そのタイミングで売りを示します。

そのため、同じ状況のときにも、トレンド系とオシレーター系で示す売買サインが違うことがあるのです。ただ、そうなった場合、結局は売りが正解なのか買いが正解なのか、迷ってしまいます。

この場合には、このシグナルをどういう風に捉えたらいいのかというと、「トレンドはある。しかし、もうそろそろ終盤に来ているということをこの2つの指標で表しているのだな」と考えてください。移動平均線とRSIが異なった売買シグナルを出したときは、注意信号だと思って見てもらえれば大丈夫です。

そのため、基本的には、トレンド系とオシレーター系を一緒に見ると、より良いチャート分析が出来ます。

基礎的なRSIの説明

それでは、オシレーター系の代表である、RSIの基礎的な解説をしていきます。下の図は、トレンド系を移動平均線、その下にオシレーター系のRSIをチャートに出したものになります。ローソク足の下の枠にあるのが、オシレータ―系のRSIです。上に出ているのが、トレンド系の移動平均線です。

トレンド系の指標はたくさんありますが、ほとんどのものが図のように、 ローソク足のところに絡むように表示されます。逆にオシレーター系の指標もたくさんありますが、図のようにチャートの下に別枠があり、その枠の中でマイナス100から+100の中で動いていくのが、オシレーター系の指標です。

RSI使い方

このRSIという指標はワイルダーさんという有名な方が作られた指標で、買われすぎ、売られすぎを示す指標です。ですから、トレードにおいては逆張りというトレードを中心に使用するものです。

使い方は、このオシレーター系のRSIというテクニカル指標は、0~100のあいだで動きます。0~100の間で形が変動していくのですが、「70を超えたら買われすぎだから売りシグナル、30を下回ったら売られすぎだから、買いシグナル」と言われています。

RSIの売買シグナル】
▼買いシグナル
価格が30を下回った場合

▼売りシグナル
価格が70を上回った場合

図で青い丸のところが70を超えているポイントです。逆に黄色の丸のところが30 を下回ったポイントです。この図はニューヨークダウの日足を使っていますが、70を過ぎたところで売り、30を下回ったところで買うとすると、シグナル通り70を超えたところでは次の日に株価が下落しており、30を下回ったところでは次の日から株価の上昇が見られ、ばっちりと利益が取れています。

RSI使い方の注意点

この上のチャートのように、こんな分かりやすいシグナルで利益が取れるなんて、RSI
を使っただけで簡単に儲かりそうですが、これだけの単純な見方ではRSIは使い物になりません。

下のチャートは、ソフトバンクの日足です。

このソフトバンクの日足で、先ほどの70を超えたところに売りポイントの青い丸、30を下回ったところに買いポイントの黄色の丸をつけます。先ほどのようにこのシグナルに沿って、買いのところで買う、売りのところで売るとすると、一番目の売りは一瞬さがっているますが上がっていってしまっています。二番目の売りも少し下がりますが、最終的には上がっていっています。

先ほどのニューヨークダウの日足のチャート図では、買いも売りもシグナルがピタっとあたっていました。つまり、このRSIというものは、ピタっとあたる瞬間もあります。しかし、このソフトバンクの日足のチャート図のように、こんなに上昇トレンドがあるところでも、 売りシグナルは出ます。このときにRSIに売りのシグナルが出たから売ってしまったとなると、利益も少なくなってしまい、逆に損をする可能性もあります。

ただ、ソフトバンクの日足のチャート図の一番右の買いシグナルは、あそこのポイントで買うとローソク足はあがっていっているので中々良い買いシグナルです。と、このようにこれ使いものにならないというわけではないのですが、単純に70%以上だから「売り」だとか、30%以下だから「買い」だ、と判断していると、こういったトレンドに出くわして最終的に大損をする可能性があります。

RSIの正しい使い方

前項で解説したように、使い方を分かっておらず単純に70%以上だから「売り」だとか、30%以下だから「買い」と考えるのは間違っています。ここからはRSIの正しい使い方を解説していきたいと思います。

まず、RSIを正しく使えるようになるために、4つのポイントに沿って解説をしていきます。

RSIを極める4つのポイント】
1、計算式を覚える
2、計算式の意味を理解する
3、計算式よりRSIがどこを見ているかを知る
4、RSIのそれがなぜ買いシグナルなのか、売りシグナルなのかを知る

計算式を覚える

まず、一番目にRSIの計算式を覚える必要があります。書籍やインターネットでは計算式は覚えなくてよいと書かれているところが多いのですが、これを覚えることが正しくRSIを使えるようになる第一歩となります。難しいと言われることも多いですが、簡単です。

RSIの計算式】
・毎日の全日比を計算し、それを上昇した日と下降した日に分ける
※例としてパラメーターは14で解説(ワイルダー氏が推奨しているパラメーター)
・A=14日間の上昇幅の合計
・B=14日間の下落幅の合計

RSIはどのように計算するかというと、毎日の価格が前日の価格から前日比いくらかを計算します(例題のように前日比が+10円、-10円など)。 その前日比を上昇した日と下降した日に分けます。

何日間の前日比を見ればいいのかというと、この日数のことをRSIのパラメーターといいますが、RSIを発明したワイルダー氏が14日を推奨しているので、 基本的に14日で解説をします。これは、どこの証券会社のチャートソフトも普通にRSIを表示させると、14日(短い足だと14本)で大体設定されています。この14日間の中で上がった分と下がった分のそれぞれ合計を出します。RSIは14日間の中で、上がった分の合計と、下がった分の合計を足して、その中で上がった分の合計が全体の何%なのかを算出するものです。

この例題を使って解説をしていきます。1日目~14日目まで前日比を並べました。

一日目は+20円、二日目は-10円でした。三日目は+25円、4日目は-20円・・・のように、14日間の値動きを記入していきます。図では分かりやすいように、上がった日が上の段に書き、 下がった日は下の段に描いています。一番右に記入してあるのは上がった分の合計(150円)と下がった分の合計(100円)です。

この図でみると、この14日間をすべて合わせて50円上がっていることになります。この14日間から上がった分のパーセンテージがいくらかを調べます。公式に乗っ取って、分母に150円と100円を足したもの、分子に150円をもってきます。つまり、250分の150をします。すると「60%」になります。

RSIの60%というのは、こういう計算で導き出されています。

RSIというテクニカル指標が出てきた誕生秘話※
テクニカル指標を研究されている方で、過去何日間で売りと買いがそれぞれどれくらい強いのか、売買の勢力を示す指標を作りたいとある人が思いました。なぜならば、過去何日間の中で、何日上がっているか、何日下がっているか、これを比較したら売買の勢力が分かるのではないかと考えたからです。

例えば、過去20日間の中で12日上がっていて、8日下がっているとしたら、買い勢力の方が強いということが分かるのではないか、ということで、そういった指標を作りました。これが現在のサイコロジカルラインというテクニカル指標なのですが、ただそのような簡単な計算では問題がありました。

例えば、過去20日の中で12日上昇した、8日下がったとします。これは一見、買いの方が強そうに見えますが、もしかしたら上がった分が、10円ずつ上がっていて、100円ずつ下がっているかもしれません。そうすると、10円ずつ12日上がると合計120円の上昇ですが、下がった値幅は100円ずつ8日で合計800円の下落です。120円上昇して、800円下落するとなると、これは下落の方が圧倒的に大きいのに、サイコロジカルラインで見ると日数のみで計算するため、60%対40%で買いが優勢と出てしまいます。

これでは、使いものにならないので、過去何日間の中で、何日上がったか何日下がったかで見る時、日数で計算をするのではなく、合計でいくら上がったか下がったかで見るようになりました。つまり、この上下の値幅を計算すれば、過去何日間に上昇幅の方が大きい場合には買いが優勢で、下落幅の方が大きい場合は売りが優勢ということが分かります。

このように、より売買の勢力を分かりやすくしたものがRSIです。

計算式の意味を理解する

計算式を覚えますと、計算式が何を意味しているのかが分かります。RSIが70%を超えると買いシグナルというのはみんな知っていますが、いったい何が70%なのかというと、多くの人がその意味をほとんど理解していません。その数値を見るということしかわかっていないのです。しかし、一番のポイントは、何パーセント以上だと買いも売りも勢力が強いと言えるのかということです。

70%以上が買われすぎだとか、30%以下が売られすぎだとか言われていますが、実際はRSIは50%以上だったら買い勢力の方が強い、50%未満だったら売り勢力の方が強いと見ていいでしょう。これは、RSIを使う上で一番理解しておかなくてはならないことです。

まずは、50%以上だったら買い勢力の方が強い、50%以下だったら、売りの勢力の方が強いということを頭にイメージづけましょう。

計算式よりRSIがどこを見ているかを知る

続いて、RSIが100や0を表す時は、相場はどのような状況でしょうか。このRSIでの100ということは、14日間で一日も下がることがなかった、逆に0ということは、14日間の中で一日も上がらず下がり続けたということを表しています。

しかし、実際にチャートを見てみると、何日か連続して陰線や陽線が出ることはありえますが、14 日間すべて上がったとか、全て下がったというのは、なかなかあることではありません。つまり、「RSIは100や0をつけることはありません」。ここも理解しておくべきポイントです。

14日連続して上がるということは滅多にないため、50%以上になるとすでに買い勢力が強い状態になっていて、ここから100になることはないとすると、その50から100の間で「もう相当買われすぎている」とRSIが判断し売りのシグナルをだすところがあります。

その目安の指標として70%が代表的に挙げられているのですが、根本的には50%以上は「買い勢力の方が強い」、そしてそれが70%を超えるということは、実際は買い勢力の方が断然強い状態ということになります。そのため、「70%を超えたら売り」というのは大間違いです。70%を超えているということは、買いが相当頑張っている状態だからです。

それがなぜ買いシグナルなのか、売りシグナルなのかを知る

ただ、何度も伝えている通り、100%まで行くことはほとんどないため、ある程度まで上がっていくと、利食い(※3)をする人が出てきます。

つまり、RSI が 70%を超えたということに対する正しい見方は、70%を超えると、そのあとは、買われすぎの反動の押し目の売りが出てくるようになります(利益確定をするなど)。しかし、ここからどんどんと反転して下がるということではありません。

最後にドッと上がるのがなぜかというと、常に買い方と売り方が争っています。 常に買い方と売り方が争って、最後に売り方が負けていなくなります。いなくなったところで、大暴騰するのですが、売り方がいなくなると買い方は自分で利益を確定するために売りを出さないと利益を確定できないので、売り方がいなくなった瞬間に大暴騰して、 そこで終わります。そしてその後は、下降トレンドに移っていくことになります。

14日間の中で70%も占めているのは、ものすごい買いの勢いがある証拠です。となると、相場のスタートやトレンドの初期の時には、 そういうものが出てくるということは勢いがあるということなので、「これから先トレンドが発生するよ、これから先どんどん上がっていくよ」という、 シグナルでもあるのです。

「70%を超えているから、これは買われすぎで売りシグナルだ」と思っていたら、2項で解説したソフトバンクのチャート図のような上昇トレンドの時には失敗してしまいます。 ところが、トレンドの最終局面で70%をはるかに超える勢いがあると、「これは売り方がいなくなっているんだな、買い方だけになっているんだな」と考えることが出来ると、そこはトレンドの最終局面になっているということが分かるようになります。

このように、RSI の正しい使い方というのはまずは計算式を理解する。意外と難しいように感じますが、突き詰めていくと、簡単です。それで、RSIを見ると、50%以上だったら買いの方が強い、50%以下だったら売りの方が強い、と単純な話から始まります。

その中でもやはり100%にはならないので、どこかで買われすぎというサインが出てきますが、そのサインも「トレンドの初期はむしろ買いの勢いがある」というサインとして見る。そして、トレンドの最後に70%を超えていたら、その時初めて「買われすぎていて売り方がいなくなっている」など、 全て計算式を理解していれば正確に相場状況を読めるようになるのです。

※3 利食い
値上がりした株を売り、差額で利益を得ること。または値下がりした株を買い戻して差額で利益を得ること。

まとめ

RSIを使っているみなさんは、「70%以上が買われすぎ、30%以下が売られすぎ」だから、買いましょう、 売りましょうというやり方をしているため、RSIでのシグナルを読み間違えるといったことが起きてしまいます。「70%がなぜ買われすぎなのか?」その正しい意味を理解して使うことがRSIを使いこなすための一番大切なポイントです。そのためにはまず、計算式をめんどくさがらずに覚えて理解する、そこから始めてみましょう。

(この記事で解説している内容は、投資の学校が提供する小次郎講師の講義を元にしています。)

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コメントはこちらからどうそ

  1. RSI:上昇トレンドの場合..30%以下で買い場探し。
      :下降トレンドの場合..70%以上で売場さがし。と考えてきました。

    3-4:それがなぜ買いシグナルなのか、売りシグナルなのかを知る

    大変参考になりました。有難うございます。

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