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どこの会社の株を買っていいかわからない場合、株主優待の内容で選ぶのも一つの手段です。飛行機に乗る機会が多かったり、旅行好きだったり、単純に飛行機そのものが好きな人には、ANAの株式をオススメします。何がどうオススメなのか、株主優待を受けるにはどうすればいいのか、これを読めばバッチリです。
ANAの株主優待航空券の3つのスゴイところ
ANAの株主優待として有名なのは、株主優待航空券として、普通運賃より大幅に安い航空券が購入できることです。さらに詳しく説明しましょう。
スゴイところ1・なんと普通運賃の50％引
ANAの株主優待の特典で一番有名なのは、国内線の航空券と言っても過言ではないでしょう。株主になると受け取れる「株主優待番号ご案内書」1枚につき、1人分のANAの国内全路線（コードシェア便も含む）1区間が株主優待割引運賃で搭乗できます。
なお、株主優待割引運賃とは、片道普通運賃の50％です。小児（搭乗日現在満3～11歳のお子さん）の場合は、小児運賃の50％となります。
株主優待番号ご案内書は、保有している株式数に応じて受け取れる仕組みです。保有している株式数と株主優待番号ご案内書発行枚数の関係は、次のようになっています。
株主優待番号ご案内書に記載された情報と、航空券の予約情報を連動させることで、株主優待割引運賃が適用されます。連動させる手続きを搭乗手続きが完了するまでに行わないと、差額の運賃が請求されるので気をつけましょう。そのほかの細かい決まりも含めて、わかりやすく表にまとめました。
スゴイところ2・いつでも安い
ANAの国内線では、「空席予測に連動した運賃」を採用しています。わかりやすく言えば、「搭乗予定日が近づけば近づくほど高くなる」ということです。
予定があらかじめわかっている場合なら、早めに予約した方が当然安くなるでしょう。しかし、「明日、急に出張になった」「来週、急に休みが取れることになった」など、先の予定が読めない場合だってあります。
そういう時でも、株主優待航空券なら、いつ購入しても航空券の代金は片道普通運賃の50％です。先の予定が読みにくい人なら、非常に便利でしょう。
また、株主優待を使えば、片道普通運賃の50％で搭乗できますが、この特典は1年中受けられます。そのため、ゴールデンウイーク・お盆・年末年始など航空券が高いといわれている時期でも、交通費を抑えられるのが魅力です。
スゴイところ3・予定が変わっても安心
実は、「空席予測に連動した運賃」には、一つ覚えておかないといけない点があります。「搭乗日が近づけば近づくほど、キャンセル料（取消手数料）が高くなる」ということです。しかし、株主優待航空券の場合、キャンセル料は驚くほど安くなっています。わかりやすくするために、表にまとめてみました。
※1 旅割：プレミアム旅割28・旅割75・旅割55・旅割45・旅割28・旅割21・旅割X・乗継旅割
※2 株主優待：プレミアム株主優待割引運賃、株主優待割引運賃
※3 なお、いずれの場合でも航空券・料金券1枚（1区間）につき430円の払戻手数料がかかる。
仕事の都合などで、急にキャンセルせざるを得なくなった場合でも、株主優待航空券なら安心ですね。
ちなみに、株主優待航空券とは直接の関係はありませんが、ご自身・ご家族が病気になったなど、旅行に行くのが不可能である場合、変更・払戻の特例が受けられます。
- 予約便の出発予定日から30日間以内の便への変更が可能。
- 払戻しの場合でも、払戻手数料・取消手数料は無料。
なお、予約の変更・取消の手続きは予約便の出発前までに行いましょう。
医師からの診断書の提出を求められる場合もありますので、ANA国内線予約・案内センターやANA国内線空港カウンターに問い合わせてください。
旅行好き必見！ANAの株主優待のさらにスゴイところ
実は、ANAの株主優待なら、航空券代金の割引以外の特典も受けられます。株主になると冊子が送られてきて、その中についているクーポンを使う仕組みです。
スゴイところ1・旅行代金を浮かせられる
残念ながら、ANAの場合、株主であったとしても、国際線の航空券に関する優待は受けられません。でも、ANAの株主なら、海外旅行に安く行くチャンスはあります。海外旅行やホテル好きの人にもうれしい、パッケージツアーやホテルの宿泊代金の優待も受けられるからです。
また、ANAが運営する売店・免税店での割引も受けられるので、旅行中の買い物もお任せください。
特典の一部をご紹介します。
※（）内は、冊子1冊についてくるクーポンの枚数。
スゴイところ2・飛行機好きに嬉しい特典もある
「旅行に行くわけじゃなくても、飛行機を見ているのが好き」という人はいませんか？そういう「飛行機好き」の人にも嬉しい特典が用意されています。
まず、株主になると毎年オリジナルのカレンダーがもらえます。壁掛け・卓上の2種類が用意されているので、使う場所に応じて選べるのもありがたいですね。
そして、抽選にはなりますが、機体工場見学会に招待してもらえるチャンスがあります。普段は保安上の理由などからなかなか入れない場所ですので、貴重な経験になるはずです。
ANAの株主優待を受けるには？
旅行好きだったり、家族で飛行機に乗る機会が多かったりする人にはかなり魅力的なANAの株主優待。ここで、株主優待を受けるにはどうすればいいか考えてみました。
ヤフオク、メルカリ、金券ショップもいいけれど
実は、株主優待割引で航空券を買うだけなら、ANAの株主になる必要はありません。株主優待割引を受けるのに必要な株主優待番号ご案内書は、未使用であれば他の人に譲渡できます。
事実、株主優待番号ご案内書は、「自分や家族・友達の中に、期限内に飛行機に乗りそうな人がいない」という理由で、ヤフオクやメルカリに出品されていたり、金券ショップに持ち込まれたりしています。1枚数千円程度で購入できるので、ANAの株式を購入するよりはずっと安くすむでしょう。
しかし、この方法には致命的な欠点があります。それは、「必ず欲しい枚数が手に入るとは限らない」ことです。
ANAの株主優待番号ご案内書は、「飛行機にいつでも安く乗れる」という理由で、非常に人気があります。それにも関わらず、出回る枚数は少ないので、早い者勝ちになってしまう部分があるのです。
この方法を使う場合は、「見つけたらラッキー、見つけたらすぐに買う」を心掛けた方がいいでしょう。また、ホテルや旅行パッケージの優待に必要な冊子もヤフオク、メルカリ、金券ショップにはめったに出回りません。
ANAの株主になるのが一番手堅い
やはり、確実に株主優待割引を受けたいなら、ANAの株主になるのが一番手堅い方法でしょう。毎年3月31日と9月30日が割当基準日となっているので、その日までに株主名簿に記載されるよう、3営業日前までに購入手続きをしてください。
なお、優待を受けるために必要な投資金額を、株式数ごとにまとめました。
※2017年9月15日の終値を基準として算定
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