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押し目買いで利益を狙う|エントリーポイントの判断方法

あなたは、次のような相場に出くわしたことがありませんか?

現在、安定上昇を続けている相場ですが…

上昇を続けていた価格が急に下げ止まり、下降し始めました。
しかし…

一旦下げ始めましたが、ある地点で下げ止まり、そこから再び上昇し始めました。

トレード初心者の方の場合、①の上昇トレンドに乗って買いポジションを持った時に、②の下降局面に遭遇した時に、「あっ、下降トレンドに転換した!」と判断し、慌てて手仕舞いをしてしまうことがあります。
すると、価格は再び上昇し始め、結果として、取れたはずの利益を逃すことになります。
また、①の局面から②の局面に変化した時に、「売りのチャンス!」と思って売り注文を入れたら、あっという間に転換して上昇し、結果、損失となることがあります。

しかし、①→②→③の局面の変化を上手く利用し、利益を取る手法があります。
その手法を、押し目買いといいます。

「安いときに買って、高くなったら売る」。これが投資で稼ぐ基本戦略ですので、押し目買いを上手く使いこなすことで、利益を増やせる可能性があります。
そこで今回は、この押し目買いを活用して、利益を上げるためのポイント、注意点について解説していきたいと思います。

押し目買い」とは何か

そもそも、「押し目」とは何なのでしょうか?

相場の3局面で、押し目買いが有効な局面とは

相場というものは、

・上昇相場
・下降相場
・もみあい相場

この3つしかありません。上昇相場は、上昇する傾向で価格が動いていくもので、下降相場は下降する傾向で価格が動いていくものです。もみあい相場は、価格が上げ下げを繰り返している相場で、上昇とも下降とも判断がしにくい相場です。

この3つの相場の中で、「押し目買い」で利益が取れるのは、上昇相場の時です。

上昇トレンドは、価格が継続的に上がっていく傾向にあるので、「買い」でポジションを持っていると利益が得られる確率が高くなります。しかし、価格変動の動きというのは、常に上げ下げを繰り返していくものです。結果的に見れば、上昇局面であっても、ローソク足を何十本と観察してみると、一時的な「下げ」というものは必ずあるものです。

押し目買い」というものは、上昇トレンドにおいて、この「一時的な下げ」を利用して「買い」で利益を上げるための方法なのです。

押し目買いのチャンスがある局面

押し目買いが狙えるのは、最初に示した①→②→③のように、上昇トレンドの中で一時的な下落の状態にある銘柄です。
例え、上昇トレンドを描いている銘柄であっても価格は細かく上下しながら、小さな山・谷を形成しながら上昇トレンドを描いています。
そこで、上昇トレンドの局面の中で一時的に価格が下落したポイントで買い注文を入れ、そこから価格が上昇したところで利益を狙うトレード手法が『押し目買い』です。
ですが、短い時間足であればあるほど、価格の上げ下げが多く、山・谷の発生回数も増えるため、短期トレードの方が押し目買いを狙えるチャンスは多くなります。しかし、その分短い時間足ではすぐに上昇トレンドと下降トレンドが転換するため、注意が必要です。

押し目買いの確認ポイント

前述のように、上昇トレンドの相場であっても、価格は細かい上げ下げを繰り返しながら上昇トレンドを描いています。しかし、一時的な下落と考え、押し目買いを狙って買い注文をしたら、そのまま下降トレンドになってしまうこともあります。
そこで、上昇トレンドの中で押し目買いを狙うときに、一時的な下落が、本当に押し目買いが狙える局面なのか否かを確認する3つのポイントについて紹介します。

『半値』と『3分の1』

投資の世界では、「フィボナッチ数列」を用いて相場の勢いを読み取ることができます。その中で、一般的に安値から高値までの上昇幅に対して、『半値』あるいは『3分の1』の下落した価格のラインが、押し目買いを入れる判断ポイントの一つとされています。

これは、上図のようにチャートから安値と高値の価格を確認すれば、押し目の目安となる半値、あるいは3分の1の価格は分かるので、初心者の方でも押し目買いの目安として活用することができます。

 

移動平均線で見極める

もう一つ、押し目買いのポイントを見極める方法の一つに、『移動平均線』を活用した方法があります。

上図は、ドル円1時間足のチャート上に25日移動平均線を表示させたものです。
上昇してきた価格が移動平均線から大きく離れると、ある地点から下落し始め、移動平均線に近づいていきます。そして、移動平均線の位置まで価格が下落してきたら、押し目買いのチャンスになる可能性があります。

移動平均線の注意ポイント

先ほどと同じ局面のチャート上に、今度は75日移動平均線を表示させてみます。

すると、25日移動平均線では、押し目買いエントリーポイントとなった位置(黄丸)が75日移動平均線では大きくズレています。このように、移動平均線を使って押し目買いエントリーポイントを狙い場合、チャートの時間軸と移動平均線の設定値が適切なエントリーポイントを見極めるうえで重要だと分かります。
同じ通貨ペア、同じ時間足でも相場の局面によって、押し目買いエントリーポイントを見極めるために有効な移動平均線は異なりますので、注意して活用していきましょう。

適切なタイミングを狙う

前項では、押し目買いエントリーポイントを見極める参考として、『半値』、『3分の1』、『移動平均線』という3つのポイントを紹介しました。
これらは、上昇トレンドの中で一時的な下落が発生したときに、この下落が押し目買いのチャンスになり得るかどうかを判断する材料です。
しかし、これらの材料もあくまで参考に活用できるものに過ぎず、一時的な下落ではなくそのまま下降トレンドに転換してしまうこともあります。
そこで、押し目買いで利益を上げるための2つの重要な考え方について解説します。

押し目待ちに押し目なし

相場には次のような格言があります。
『押し目待ちに押し目なし』

上昇相場の局面では自分の思惑通り下落せずに、勢いが衰えないまま上昇を続けることがあります。そして、押し目買いのチャンスが来ないまま、価格が相当上がったところで買ってしまったり、そのまま買うことができずに終わってしまうことがあります。
また、せっかく押し目買いのチャンスが来ても、自分の想定している価格まで下がるのを待ち続けてしまい、結果として押し目買いのチャンスを逃してしまうこともあります。

そのため、最初から押し目買いで利益を狙い続けることより、相場を観察している中で、前項で紹介した3つの押し目買いの確認ポイントに該当しそうな局面が来た時に、押し目買いを狙う方が、押し目買いを有効的に活用できます。はじめから押し目買いを狙って相場に入るのではなく、押し目になりそうな局面が来たら反応できるような、相場の状況に合わせて戦略を使い分けられることで、大きな利益を取ることができます。

損切りを意識する

押し目買いは、一時的な下落から再び上昇することを予測して、下落したポイントで買い注文を入れます。『半値』、『3分の1』、『移動平均線』、これらを活用して押し目となるポイントを見極めるのですが、もちろん、これらを活用しても百発百中で押し目になるわけではありません。
もし、押し目買いのチャンスだと思い、買い注文を入れたにもかかわらず、価格が下落し続けた時は、潔く損切りすることが大切です。
『半値』、『3分の1』、『移動平均線』といった、押し目買いエントリーポイントを抜けてしまったときが、一つの損切りをする目安となります。

「戻し売り」でも利益を取る

ここまで上昇トレンドの一時的な下落を狙った「押し目買い」について説明してきましたが、この「押し目買い」とは真逆の手法として、『戻し売り』というものがあります。
戻し売りもマスターすることで、相場状況に左右されずに利益を狙うことができますので、戻り売りについても、しっかりと抑えていきましょう。

戻し売りとは

戻し売りとは、下降トレンドの局面の中で一時的に価格が上昇したポイントで売り注文を入れ、そこから価格が再び下降したところで利益を狙うトレード手法です。

戻り売りのエントリーポイントを見極めるには、押し目買いと同じ、『半値』、『3分の1』、『移動平均線』の3つの確認ポイントが参考として活用することができます。

相場の局面に合わせて使い分ける

押し目買いと同様の考え方として、戻り待ちに戻りなしという言葉があります。これは、下降相場において売りのタイミングを逃したことで、少しでも高い価格で売るために、相場が上昇するのを待っていても、思惑とは逆に下降し続けてしまうことがあります。そして、売れずに待ち続けた結果、底値で売ることになってしまったり、最後まで売れずに終わることがあります。

そのため、戻り売りも始めから狙っているのではなく、相場を観察している中で、『半値』、『3分の1』、『移動平均線』、3つのエントリーポイントに該当しそうな局面が来た時に、戻し売りを狙うことが、効率よく利益を狙うことができるでしょう 。

まとめ

押し目買いというトレード手法について解説しましたが、上手く活用することができれば利益を上げるチャンスが増えるでしょう。押し目買いの適切なエントリータイミングを見極めるための3つのポイントについても紹介しましたので、実際の相場で押し目買いを使うときの参考として覚えておくとよいでしょう。

しかし、思惑通りに押し目にならないときもありますので、その時に潔く損切りをするのか、無理にエントリーせずに、次のチャンスを待つのか、冷静に適切な判断ができることも重要ですので、局面に合わせて適切な判断をすることを意識しましょう。

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