目次
過去の相場推移をみると、高確率でバイオセクターに大化け株が集中しています。なぜバイオ銘柄は大化けしやすいのでしょうか?
今回は過去大化けしたバイオ銘柄の株価推移を解説しながら、なぜバイオ銘柄は大化けしやすいのかを考察していきたいと思います。また今後大化けする可能性があるおすすめのバイオ銘柄もご紹介いたします。
バイオ株とは?
バイオ銘柄とは
生物を工学的見地から研究することをバイオ研究といいます。このバイオにかかわる研究内容を応用する技術がバイオテクノロジーです。ですからバイオ銘柄は前述した技術にかかわる銘柄ということになります。
主要バイオ銘柄一覧
ここではバイオ銘柄を市場ごとにご紹介していきます*。
*銘柄の選択は、筆者の判断によるものです
東証一部 全41銘柄
コード番号 | 銘柄 |
2395 | 新日本科学 |
2931 | ユーグレナ |
4587 | ペプチドリーム |
4901 | 富士フイルム |
4974 | タカラバイオ |
7702 | JMS |
7731 | ニコン |
7733 | オリンパス |
8086 | ニプロ |
東証一部のバイオ銘柄は7000番台の精密機械系が多いことが特徴です。オリンパスやニコンといったカメラでおなじみのメーカーは医療用の精密機器を生産しています。
一般的にバイオらしい動きをする銘柄は4000番台の銘柄です。東証一部であればペプチドリーム・富士フイルム・タカラバイオが該当します。またバイオ銘柄はセクターで物色されることが多いため、同時期に同じような株価推移をする特徴があります。
東証二部 全3銘柄
コード番号 | 銘柄 |
2397 | DNAチップ研究所 |
2929 | ファーマフーズ |
6894 | パルステック工業 |
東証二部のバイオ銘柄は純粋なバイオ銘柄といった感じではなく、サービス業や精密機械といったセクターに近い銘柄で構成されています。ですからあまりセクターとしての物色がされにくい銘柄であるといえます。
新興市場(JQ・マザーズ) 全41銘柄
コード番号 | 銘柄 |
2160 | ジーエヌアイグループ |
2190 | テラ |
2342 | トランスジェニック |
2385 | 総医研ホールディングス |
4557 | 医学生物学研究所 |
4563 | アンジェス |
4564 | オンコセラピ |
4565 | そーせいグループ |
4570 | 免疫生物研究所 |
4571 | ナノキャリア |
4579 | ラクオリア創薬 |
4588 | オンコリス |
4592 | サンバイオ |
7774 | Jティッシュ |
マザーズ・JQに半数のバイオ銘柄が上場していることからもわかるように、バイオ銘柄は小規模の発展途上の企業が多いことが分かります。一般的にバイオセクターで株価が大きく上下するのは上記のような新興市場のバイオ銘柄です。
ただし新興市場の銘柄は一歩間違うと大きな損失を被る可能性も高いので、投資する際はしっかりと下調べをすることが重要です。
伝説のバイオ銘柄の株価推移解説
ここではバイオ銘柄の株価推移の特徴を実際の株価推移から考察していきたいと思います。
バイオの帝王~そーせいグループ(4565)
上記はバイオセクターでもトップクラスの人気を誇るそーせいグループの株価推移です。2008年10月にリーマンショックのあおりを受けて株価が22円をつけています。その後たった6年後の2016年5月には6,545円とおよそ300倍にも大化けしました。
筆者が見つけた大化けバイオ株~ナノキャリア(4571)
上記はバイオセクターでもトップクラスの人気を誇るナノキャリアの株価推移です。ナノキャリアは2008年10月にリーマンショックのあおりを受けて株価37円をつけています。その後たった5年後の2013年5月には5,630円とおよそ150倍にも大化けしました。
見てきたようにバイオ株の特徴は短期間で大化けするほどの爆発力を秘めているのが分かります。
なぜバイオ銘柄は大化けしやすいのか?
ではなぜバイオ株は大化けしやすいのでしょうか?ここではバイオ株が大化けする理由を考察していきたいと思います。
バイオ株は人気が高い
「バイオセクター=大化けする」との認識が投資家に存在するため、バイオセクターは新興市場で人気を集めています。「株価は美人投票」といわれるように、人気株の株価はあがりやすいため、バイオ株も大化けしやすい傾向があるのです。
日本人の好みにマッチしている
バイオ株といえば、最新テクノロジー分野です。日本人は最新技術や世界初といった言葉を非常に好む傾向があります(相場論)。このため、バイオ株は日本人の好みにマッチしたセクターであるといえます。
IRが多い
バイオ株の特徴としてIR(企業からのお知らせ)が多いことが挙げられます。当然IRが多ければ投資家の目にも止まりやすくなるため、株が投資家に物色されやすくなります。またIRでストップ高を付けることも多いこともバイオ株人気の根拠として挙げることができます。
まさにIR一本でそのまま株価が倍になる銘柄があるほど、バイオ株にとってIRは重要な存在であるといえます。
ネタが出尽くさない
バイオ株の場合「商品化され、企業の発展に大きく寄与した」ような銘柄はほぼ皆無といってよい状況です。ですからいつまでも「続き」があるのがバイオ株の魅力といえるでしょう。
このように多くの投資家はバイオ株への「夢」に投資していることが分かります。ですからバイオ株を選ぶときにはバイオ企業としての「将来性・成長性」を基準として選択すると、大化け株を発掘しやすくなるでしょう。
バイオセクターの現状と将来性
ここではバイオセクターの現状と将来性を見ていきたいと思います。
上記は東証一部に上場しているタカラバイオ(4974)の上場来の株価推移です。タカラバイオはバイオ銘柄の指数的な役割を果たしています。このことからタカラバイオを分析することでバイオ株の方向性を探ってみましょう。
タカラバイオは2011年11月にリーマンショックのあおりを受けて株価380円をつけています。その後たった2年後の2013年5月には4,295円とおよそ10倍以上に大化けしました。このように東証一部の銘柄でもバイオ株の場合は短期で大化けすることが分かります。
バイオ株の多くはリーマンショック後に最安値をつけているケースがほとんどです。それはリーマンショックによって新興指数が日経平均よりも暴落率が高かったことに起因しています。
また、多くのバイオ株は2013年5月に天井をつけている銘柄が多数派です。それは2012年に山中伸弥教授が「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」によりノーベル生理学・医学賞をジョン・ガードン氏と共同受賞したことに起因しています。
この山中教授のノーベル賞受賞によりバイオ株全体に猛烈な買いが入り、まさに「バイオブーム」を引き起こしました。ですから2013年5月までの短期間に大化けするバイオ株が続出したといえます。その後2013年5月に天井を付けたバイオ相場はリバウンドをはさみながら暴落していくことになります。
そして現在、タカラバイオは上記のように逆三尊(底打ちサイン)をつけ順調に推移しています。このことから、バイオセクターもそろそろ全体的に底打ちする時期が近いと考えられます。
オススメのバイオ銘柄
爆発力が強く個人に人気の高いバイオ株。今回はお宝バイオ株を数多く発掘してきた筆者がおすすめのバイオ株をご紹介したいと思います。
3位 タカラバイオ(4974)
前章で見てきたように、タカラバイオは長期の低迷期を抜け底打ちから反転しているため、テクニカル的にオススメできるバイオ株といえます。また東証一部に上場し、比較的出来高もある(流動性が高い)こともおすすめポイントです。タカラバイオの場合今期も増収増益とファンダメンタルも良好なため、長期で投資したい銘柄であるといえます。
2位 総医研ホールディングス(2385)
上記は総医研ホールディングス(2385)の月足チャートです。総医研ホールディングスは2013年のバイオ相場でも大きな相場がなく長期で低迷していたため、今後爆発することがあれば、大きく化ける可能性の高い銘柄であるといえます。
またファンダメンタル的にも赤字→黒字転換と一番株価が化けやすい環境なこともおススメの要因として挙げることができます。
1位 ナノキャリア(4571)
ナノキャリアは2013年のバイオブームで大きく化けましたが、その後の下落の仕方からテクニカル的に長期相場は終わっていないと判断することができます。現在株価は500円前後と低迷していますが、もう一旦バイオブームが到来すれば、前回高値を超える確率もある銘柄だといえます。
今回はバイオ株をご紹介してきました。2013年のバイオブームから程よい調整期間を経て、「そろそろ買っておこうかな?」と思わせる兆候が見られることがお分かりいただけたと思います。将来の大化け株をバイオ銘柄で探してみてはいかがでしょうか。
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