簡単ポイント解説!企業の成績表「決算書」を読みこなそう

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企業が3か月に一度発表する決算書決算書と聞くと「難しくてわからない」というイメージがあると思います。しかし、企業に投資する上で企業の成績表ともいえる「決算書」を活用しきれない場合、企業の業績の変化に気が付くことができずに大きな損害を被ることになりかねません。

そこで今回は誰でも理解できる決算書の読み方を解説していきたいと思います。決算書は苦手といった方でも「こんな簡単なことだったんだ…」と目から鱗の発見があること請け合いです!

決算書とは?

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参考:みずほフィナンシャルグループ(8411)HP

決算書とは?

決算書のうち、有価証券報告書を提出する会社が作成するもののことを、財務諸表といいます。企業の一定期間の経営成績や財務状態等を明らかにするために作成される書類を指します。

決算書の種類

決算書は下記の4つの種類があります。

  • 賃借対照表
  • 損益計算書
  • キャッシュフロー計算書書
  • 株主資本等変動計算書

賃借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つを合わせて財務3表と呼びます。

決算書が活用される場面

  • 株主が企業の財務状況や経営状態を確認するとき
  • 企業が金融機関に融資を申し込むとき
  • M&Aなどで企業価値を確認するとき

企業の状態を一目で確認することができる決算書は、株式投資以外にも様々な場面で活用されています。

決算書の調査方法

決算書は企業のHPやEDINETで検索すると、簡単に調べることができます。
ここでは、例として、トヨタ自動車(7203)を使って調べてみましょう。

企業のHPを使う場合

企業のHPにアクセスする

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参考:トヨタ自動車(7203)HP
こちらは、トヨタ自動車の公式ホームページです。

投資家情報にカーソルを合わせる

投資家情報にカーソルを合わせるとピンクの枠が表示されるので、緑の枠の決算報告をクリックすると決算書のページが表示されます。

EDINETを使う場合

企業によって決算書が記載されているページが異なるので、EDINETを利用したほうが、簡単に決算情報を調べることができます。
先ほどと同じく、トヨタ自動車(7203)を例にして説明します。

EDINETにアクセスする

参考:EDINET

トップページから、「書類検索」をクリックする

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参考:EDINET

情報を入力する

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参考:EDINET
赤枠にコード番号を入力し、緑枠の有価証券報告書 / 半期報告書 / 四半期報告書にチェックを入れて「検索」をクリックすると決算書が表示されます。

一般的に企業のHPで決算書を検索したほうが、財務以外の様々な企業情報も調査することができます。しかし、保有銘柄すべての決算書を調べる時などは一発で調べたい企業の決算書を表示することができるEDINETが便利です。

決算書以外で企業の業績を確認する方法

実際に決算書を見なくても、企業の財務状況や経営状況を調査することができる便利なサイトも数多く存在します。詳しくは「裏技!決算書を見なくても企業の分析ができる方法」でご紹介していきます。

財務諸表とは?

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賃借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の財務3表を「ここだけは」押さえておくべきポイントにターゲットを絞って解説していきたいと思います。

貸借対照表とは

決算日の資産・負債・純資産を記載したものが貸借対照表です。一目で資産や負債、資本がどのくらいあるのかを把握することができます。

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貸借対照表では上記のように資産の部・負債の部・純資産の部の3つの部門に分かれて表記されます。資産の部=負債の部+純資産の部となっており、左側の金額と右側の金額が同額になるように設定されています。

資産の部

企業が所有しているプラスの資産を表示。具体的には流動資産・固定資産・繰延資産などが表記されています。

負債の部

企業が所有するマイナスの資産を表示。具体的には流動負債・固定負債などが表記されています。

純資産の部

企業の運転資金等を表記。具体的には資本金などが表記されています。

貸借対照表で押えるべきポイント

貸借対照表は資産の部=負債の部+純資産の部で構成されます。ですから単純に負債が少なければ純資産が多くなることがわかります。よって純資産の割合が高ければ高いほど自己資金力が高く、財務的に健全な企業であるということがわかります。貸借対照表では企業の財務の「健全性」をチェックしていきましょう。

損益計算書とは

損益計算書は一定期間の企業の経営成績を記載したものです。一目で収益・費用・利益がどのくらいあるのかを把握することができます。損益計算書では5つの種類の利益が段階的に表記されています。

損益計算書における5段階の利益

売上高
- 売上原価
売上総利益
-販売費および一般管理費
営業利益
+営業外収益
-営業外費用
経常利益
+特別利益
-特別損失
  税引前当期利益
-法人税等各種税金
  当期純利益

上記のように損益計算書では段階別に売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期利益・当期純利益の5つの利益が表記されていることがわかります。

損益計算書で押えるべきポイント

損益計算書ではズバリ「営業利益」をチェックしましょう。理由は簡単です!企業の業績を確認するには企業の本業での利益が伸びているのかを確認しなければいけないからです。
決算時期に「過去最高益」の決算を出しても暴落する銘柄があります。それは本業外の利益(保有する有価証券の売却利益など)で利益を上げているケースなどがあるからです。こうした一時的な利益では企業の来期の業績を予測することはできませんよね?ですから損益計算書では「営業利益(企業の本業の利益)」に着目して、決算書をチェックしていきましょう。

キャッシュフロー計算書とは

キャッシュフロー計算書は一定期間の企業の現金の流れを記載したものです。2000年から上場企業を対象にキャッシュフロー計算書の開示が義務付けられました。
キャッシュフロー計算書は実際のキャッシュの流れに沿って記載されるため、企業が恣意的に改ざんすることができないことから信頼性の高い財務諸表であるといわれています。
企業が本業で利益を得られているかどうかがわかる営業キャッシュフローを確認したほうがよいでしょう。

実際の決算書を使って企業の財務を分析しよう!

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参考:トヨタ自動車(7203)HP
実際に株式投資をする上でどのように決算書を活用すればよいのかをトヨタ自動車(7203)の決算書を使ってご説明していきたいと思います。
トヨタ自動車の決算書は全30ページあります。30ページ全部に目を通すのは、決算書なれしている経験者でもかなり時間のかかる作業になります。
そこで押さえるべきポイントのみをチェックしていきましょう。

目次をチェック

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参考:トヨタ自動車(7203)HP
決算書には目次が最初のほうに記載されています。まずはそこから見るべきページをチェックしていきましょう。上記のように貸借対照表と損益計算書は6~10ページに記載されていることがわかります。

貸借対照表で財務健全性をチェック

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参考:トヨタ自動車(7203)HP
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参考:トヨタ自動車(7203)HP
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参考:トヨタ自動車(7203)HP
貸借対照表の項目で見たように資産・負債・純資産の3部門に分けて記載されていることがわかります。

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簡単に記載すると上記のようになっています。ここで財務の健全性をチェックするためには自己資本比率を活用すると簡単に理解することができます。

自己資本比率=純資産÷総資本(負債の部と純資産の部の合計金額)

この計算式にトヨタ自動車の数値を当てはめていきます。
自己資本比率=純資産÷総資本(負債の部と純資産の部の合計金額)

20,565,210百万円÷51,936,949百万円=39.5

トヨタ自動車の自己資本比率は近年35%前後で推移しているため、自己資本比率が良化していることがわかります。
自己資本比率で注意すべき点は、急激に自己資本比率が悪化する時です。自己資本比率が急激に悪化=負債の急増だからです。こういったケースでは投資先を他の企業にするなどしてリスクを回避していきましょう。

損益計算書で本業の利益をチェック

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参考:トヨタ自動車(7203)HP
営業利益の項目をみると、前年度と比較して利益が伸びていることがわかります。よって本業が順調に行われていることがわかります。

このように30ページもある決算書ですが、押さえるべきポイントがわかれば、簡単にチェックすることができます。

こんな方法もあります

トヨタ自動車のHPでは投資家情報として決算書以外の情報も詳しく開示されています。

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参考:トヨタ自動車HP

このように過去の決算書の数値も記載されているため、今期の決算書と比較しながら業績を分析することができます。


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参考:トヨタ自動車HP
また決算説明会の動画もアップされているため、自分で決算書を確認しなくても動画で企業の業績を詳しく知ることもできます。

こうした企業が開示する便利な情報を活用することで、企業分析を簡単に行うことも可能です。

裏技!決算書を見なくても企業の分析ができる方法

「やっぱり決算書が苦手…」という方にはとっておきの裏技も存在します。決算書の分析を詳しく行っている便利なサイトを利用する方法です。以下、決算情報を簡単に知ることができる便利なサイトをご紹介していきたいと思います。

Ullet

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参考:Ullet
Ulletは企業名orコード番号を入力するだけで、企業情報を検索することができる便利なサイトです。
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参考:Ullet
早速Ulletでトヨタ自動車(7203)をチェックしてみましょう。さすが世界のトヨタです。売上高・純利益ともに上場企業で1位だということがわかります。

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参考:Ullet
見たい情報もわかりやすくグラフで一覧表示されています。

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参考:Ullet
貸借対照表・損益計算書の見方まで解説してあり、一目で企業の状態を把握することができます。

みんかぶ

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参考:みんかぶ
みんかぶでは、知りたい企業の財務情報を一発検索することができます。また財務状況に関して詳しい解説もついているため、誰でも簡単に企業の財務状態を知ることが可能です。

今回は誰でも理解できる決算書の読み方を解説してきました。近年は財務状況を簡単に知ることができる便利なサイトも存在しています。リスクが高い企業を投資対象から除外するためにもしっかりと決算書をチェックしていきましょう。っ

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