ダウ理論でトレンド分析|トレンドを読み取り利益を上げる

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ダウ理論とは

「ウォールストリート・ジャーナル」の創設者として有名であり、
チャート分析の始祖の一人でもある、
チャールズ・ダウが生前書いた記事を没後にまとめられたものを
ダウ理論」と呼ぶようになりました。

ダウ理論は次の6つの基本法則から構成されています。
 
 
①価格(チャート)には全ての情報が織り込まれている
②トレンドには3種類ある
③主要トレンドは3段階からなる
④平均は相互に確認されなければならない
⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない
⑥トレンドの転換は明確なシグナルが出るまで継続する

 
 
しかも、ダウ理論は株価だけでなく為替レートの値動きにも十分適用することができるため、
株式投資でもFX投資でも有効な理論です。
そんなダウ理論を構成する6つの基本構成をそれぞれ詳しく解説していきましょう。
 
 

価格(チャート)には全ての情報が織り込まれている

経済指標の発表や、要人発言、中央銀行の金融政策、
あるいは企業の業績から自然災害、テロなどの様な予測不可能な事象に至るまで
需給に関するあらゆる事象は全て価格(チャート)に織り込まれていると、ダウは見抜きました。

例として、2015年に発生した「チャイナショック」と
2016年に発生した「ブレグジット(英国国民投票によってEU離脱が決定)」が
発生したときの価格の動きを表したものです。


図を見て分かるように、それぞれの事象が発生した日の価格は
大きく動いたことが分かります。

これは、価格はあらゆるファンダメンタルズの反映であるということ、
すなわち、投資で最も重要な情報は、価格にあると証明しています。
 
 

トレンドには3種類ある

ダウ理論では、価格変動(株価あるいは為替レート)は“トレンド”が重要な要素であるという考え方を示しています。
そして、トレンドについては次のことが定義されています。

・上昇トレンド=高値・安値がその前の高値・安値より上にあるもの
・下降トレンド=高値・安値がその前の高値・安値より下にあるもの

今でこそ、上昇トレンドに乗って「買い」でエントリーする、
下降トレンドに乗って「売り」でエントリーすることは、基本的な取引手法と考えられていますが、
ダウ理論がトレンドの重要性を示したことが、その始まりとなりました。

また、ダウ理論でトレンドには次の3種類に分類できます。

①主要トレンド=1年~数年のトレンドサイクル
②二次トレンド=3週間~3ヶ月のトレンドサイクル
③小トレンド=1時間~3週間未満程度のトレンドサイクル

これらのトレンドはそれぞれ独立しているわけではありません。
二次トレンドは主要トレンドの調整局面(※1)であり、
小トレンドは二次トレンドの調整局面として考えることができます。

下図は、2002年1月から2011年1月までの、ドル円月足チャートになります。
見て分かるように、9年間に渡る長期の下降トレンドになっています。
その9年間の間には、数カ月単位で上昇トレンド・下降トレンドが何度も現れています。

長期的に見れば、大きな下降トレンドですが、その間上昇トレンドも発生し、
調整局面が起こっていることがわかります。


 
 

※1 調整局面
上昇を続けている相場であっても、永遠に上昇局面が続くことはなく、
その勢いは次第に収まり、このタイミングで利益を確定の動きが増え、
相場の上げ幅も縮小する動きが続く局面を、市場では「調整局面」といいます。

 
 

主要トレンドは3段階からなる

トレンドには3種類に分類することができるとされていますが、
トレンドは買い手の動向によって3段階ということも示されています。

第一段階…早耳投資家の買い
第二段階…トレンドフォロー型投資家の買い
第三段階…一般投資家が参加し初め、その他の投資家は利益確定の売り

上の図で赤く囲んだ部分が第一段階です。
このタイミングは、まだ相場の動きも比較的静かな状態です。
しかし、このタイミングが「価格を下げる要素を全て織り込んだ底値である」
という判断をした早耳投資家、
つまりプロの投資家が買い集めたタイミングになります。
そしてこのタイミングで買うことができれば、
利益確定のタイミング次第では大きな利益を上げることができますが、
一般投資家がこのタイミングを常に狙って買うことは難しいでしょう。

緑で囲んだ部分が第二段階となりますが、
第一段階で先行して動いた投資家によって価格が大きく動き始めたのを確認した投資家の多くが、
このタイミングでエントリーします。彼らはチャート分析を活用し、
上昇トレンドに転換したことを確認してエントリーしています。
このタイミングでエントリーすることは、一般投資家でもチャート分析を上手に使いこなせれば、
十分エントリーすることができるタイミングです。

黄色で囲んだ第三段階になると、多くの一般投資家がエントリーし始めます。
しかし、第一段階でエントリーしたプロの投資家は、「もう十分価格は上昇した」と判断をし始め、
一気に売りの利益確定に動くタイミングでもあります。
それによって、徐々に価格の上昇幅が小さくなり、
やがて上昇トレンドが終了し、下降トレンドへと転換していきます。
 
 

平均は相互に確認されなければならない

ダウは19世紀当時、工業生産が活発化すると工業平均株が上昇するだけでなく、
運輸業も活性化し、運輸平均株まで上昇するという相関関係があることを見つけました。

このことから、どちらか一方の株価が上昇するのではなく、
工業平均株と運輸平均株の両方の株価が影響し合い、
両方の株価が上昇して初めて“強気の上昇トレンド”と判断できると考えました。

これは株式だけではなく、FXにも適用することができます。
例えば、共通の通貨を含んだ複数の通貨ペアが似た動きをしていた場合、
そのトレンドは信頼性が高いと判断されます。

また、複数のテクニカル指標を用いた時に、
複数の指標で同じように買いサインが示された方が信頼性は高いと考えることができます。
つまりは、複数の要素で同時に(なるべく同じタイミング)上昇トレンドで買いサイン、
下降トレンドで売りサインを見つけることができれば信頼性が高いと考えることができるということです。
 
 

トレンドは出来高でも確認されなければならない

ダウ理論では、トレンドが“強気”だと判断するためには、出来高が伴わなければいけません。
つまり、上昇トレンドでは、株価が上昇すれば出来高は増加し、下落時に出来高は減少します。
逆に、下降トレンドでは、株価が下落すると出来高は増加し、株価が上昇すると出来高は減少します。

しかし、出来高は株式では大事な考え方ですが、FXで出来高を扱うことはできません。
そのためFXでは出来高の代わりに、ストキャスティクス、RSIのような
オシレーター系のテクニカル指標を用いることで、
「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」といった相場の過熱度を確認する方法があります。
(→ストキャスティクスについての記事はこちら
(→RSIについての記事はこちら
 
 

トレンドの転換は明確なシグナルが出るまで継続する

図A


図Aは、安値を切り上げながら高値を更新し続けています。
この状態が上昇トレンドになります。
 
 
図B

また、図Bは高値を切り下げながら安値を更新し続けている状態ですので、下降トレンドとなります。
このトレンドは、明確なトレンドの転換点が現れるまでは、そのトレンドは継続し続けるとされています。
 
 
図C

図Cのような状況が発生すると、
上昇トレンドの終わりが近づいていることを示唆しています。
上昇トレンド中に高値を切り下げ、直近の安値を更新した局面が
下降トレンドへの転換の可能性を暗示しています。
 
 
図D

一方、図Dは下降トレンドの終わりが近づいていることを示唆しています。
下降トレンド中に安値を切り上げ、貯金の高値を更新した局面が
上昇トレンドへの転換の可能性を暗示しています。

ここで注意していただきたいのは、あくまでトレンドの転換をしたサインが発生したわけではなく、トレンドの終わり、トレンドの崩れを示唆しているということです。
この後本当にトレンドが転換するか、その後の値動きを注視する必要があります。
トレンドの転換を狙ってエントリーする際には、十分注意をしてください。
 
 

今回はダウ理論にある6つの基本法則について紹介し、トレードをする際のポイントを解説しました。
ダウ理論は、欧米で今でも有効的な理論として人気が高く、
多くの投資家が投資理論の基礎として理解しています。

そのため、日本人投資家の皆さんも、ダウ理論を理解することはとても重要なことです。
ですが、ダウ理論だけで相場のトレンドを判断し、
売買のタイミングを判断するのは信頼性に欠けますので、
他のチャート分析も活用して売買を判断していきましょう。

(※この記事で紹介している内容の一部は、投資の学校が提供する小次郎講師の講義を元にしています。)

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